素晴らしいゲームをありがとう

　ミラクルという言葉はこのような状況で使うのでしょうか・・・　今思い出しただけでも震えてしまいます。最後まであきらめない気持ちがこのような勝利を呼び込んだに違いありません。
　今年度の高校関西大会は40周年の記念大会ですので大阪5位までのチームが出場することができます。高槻高校は大阪産業大学附属高校に惜しくも敗れましたが、その後の敗者復活では強豪関西大倉高校を下して池田高校と5位をかけて激突しました(5/4 エキスポ10時キックオフ）。高槻キックオフで試合が始まりましたが、日頃の練習試合などでお互いを知っており、やりにくそうでした。第１Q残り3分あまりの時に、RB#39松本君が相手のタックルを振り切り80ヤード近く独走して先制のTD。PATも決まり、高槻が7-0とリードします。その後、池田も#11の選手がTDし、7-7になります。第2Qに入っても高槻はなかなか攻めきれなかったのですが、前半終了間際にギャンブル成功でWR#80原口君にTDパスが決まりました。PATは失敗に終わり13-7で前半を終えました。相手のTDで逆転される点差です。

	１Q	２Q	３Q	４Q	計
高槻高校	7	6	0	3	16
池田高校	7	0	0	7	14

　高槻はパスインターフェアを何回か取られピンチを迎えます。そして第４Qに入ってゴール前で防ぎきれず池田にTDを奪われます。そしてPATも決まり、池田が14-13で逆転しました。残り時間が8分少々。まだ時間があります。もしかすると池田は、このTDで勝利を意識したのかもしれません。高槻と池田は何度か攻守交替をしますが、残り時間が少なくなっても高槻はあきらめません。残り時間2分40秒で4thダウンギャンブル。ここでWR#17納田君に起死回生のロングパスが決まります。これに成功しなければ、たぶん負けていたと思います。高槻はすでにタイムアウトがなくなり、時間との勝負です。スパイクで時計を止めます。相手陣深くまで攻め込むもTDには至りません。そして残り時間わずかで、4thダウンになり、高槻はFGを狙います。キッカーの#29西尾君に重圧がかかります。FG失敗で、これで高槻の負けかと皆が思った瞬間、池田のオフサイドにより残り時間2秒で、5ヤード前進して再びFGのチャンスを得ました。そして、西尾君の蹴ったボールは・・・
今度は成功です。劇的な幕切れになりました。高槻、池田の選手はあまりの結末にグランドに倒れ込みます。応援団も、目の前で起きた奇跡が信じられません。試合は池田が押していたかもしれませんが、最後まであきらめなかった高槻の選手たちの気持ちが勝利につながったのではないでしょうか。このような素晴らしい試合をありがとう。

松本君の独走	QB#10半田君からWR#80原口君へのTDパス
WR#80原口君のキャッチも冴えていました
最後まであきらめません	ギャンブルでWR#17納田君にパスが決まります
残り時間2秒でまだ高槻（VISITOR）が負けています	#29西尾君のFG
	高槻の劇的な逆転勝利